施工計画書は記載事項が多く、工務や安全の担当で手分けして書くこともよくあります。そうなると、誰がどこまで書いたのかが見えなくなり、提出の直前に抜けが見つかります。この記事では、記載事項の一覧と、書き終わりを数える方法をまとめました。

先に結論:19項目を一覧にして、状態と担当を項目ごとに付ける

島根県「施工計画書 作成ガイド(案)」(令和7年2月 第1版)の表では、記載事項は19あります。抜けを防ぐには、この19項目を1枚の表にして、項目ごとに「いまどの状態か」「誰が書くか」を付けておくのが早道です。

知りたいこと答え
記載事項の数19(工事概要から「その他」まで)
省略できる項目11項目。維持工事などで、監督職員の承諾を得た場合
省略できない項目8項目。工事概要、現場組織表、段階確認、安全管理など
必要な項目の最終確認発注者の共通仕様書・特記仕様書

この一覧と状態の記録を、そのまま画面にしたのが施工計画書チェックのアプリです。無料で、登録もいりません。

施工計画書チェックの画面。工事名と提出予定日、進み具合の棒、記載事項ごとの状態・担当・メモの表が並ぶ
施工計画書チェックの画面。工事名と提出予定日、進み具合の棒、記載事項ごとの状態・担当・メモの表が並ぶ

施工計画書の19の記載事項

表の「省略」の列に「省略可」とあるのが、維持工事などで監督職員の承諾を得れば記載を省略できる項目です。

No記載事項省略
1工事概要不可
2計画工程表省略可
3現場組織表不可
4指定機械省略可
5主要船舶・機械省略可
6主要資材省略可
7施工方法省略可
8施工管理計画省略可
9段階確認不可
10安全管理不可
11安全・訓練の活動計画不可
12緊急時の体制及び対応不可
13交通管理不可
14環境対策省略可
15現場作業環境の整備省略可
16再生資源の利用の促進と建設副産物の適正処理方法省略可
17現場環境改善の実施内容省略可
18法定休日・所定休日(週休二日)省略可
19その他不可

省略できないのは、工事概要、現場組織表、段階確認、安全管理、安全・訓練の活動計画、緊急時の体制及び対応、交通管理、その他の8項目です。

アプリでは、項目名の下に「工事名、河川名・路線名等、工事場所、工期…」のように、その項目に書く内容も出ます。書き始める前に、何を書けばよいかをその場で見られます。

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書き終わりをどう数えるか

5つの状態から選ぶ

項目ごとに、状態を次の5つから選びます。

状態使う場面
未着手まだ手を付けていない
作成中書いている途中
記載済み書き終わった
省略(承諾済み)監督職員の承諾を得て省略した
対象外この工事には当てはまらない

このうち「記載済み」「省略(承諾済み)」「対象外」の3つを終わった項目として数えます。画面には「13 / 19」のような数字と緑の棒が出るので、残りがいくつかを数え直す必要はありません。

担当とメモを残す

担当の欄には「工務」「安全」のように書き手を、メモの欄には「警察との協議後に記載」のように残っている作業を書けます。手分けして書く現場では、ここを埋めておくだけで「この項目は誰待ちか」を聞いて回らずに済みます。

始める前に決めること

施工計画書の書き始めに、次の2つを決めておくと、あとで状態を付けるときに迷いません。

  1. この工事で必要な項目:発注者の共通仕様書・特記仕様書を見て、当てはまらない項目は最初に「対象外」にしておく
  2. 省略したい項目:維持工事などで省略したい項目は、監督職員の承諾を得てから「省略(承諾済み)」にする

2つ目は順番が大事です。承諾の前に「省略(承諾済み)」を付けると、画面の上では終わった数に入ってしまいます。

よくある失敗

  • 表の19項目をそのまま正解だと思う:19項目は島根県のガイド(案)の表に沿ったものです。発注者によって必要な項目は違います。
  • 承諾をもらう前に省略扱いにする:記載の省略には監督職員の承諾が必要です。承諾がまだなら「未着手」か「作成中」のままにしておきます。
  • 担当を空欄のまま進める:手分けして書くと、空欄の項目は誰も手を付けないまま提出日が来ます。

工事が何件あっても、残りだけを見る

「工事を追加」で、工事ごとにチェック表を作れます。工事名と提出予定日を入れておくと、上の一覧に「工事名 13/19」の形で並びます。

「終わっていないものだけ」にチェックを入れると、残っている項目だけが表示されます。提出前の確認では、19行を上から読むより、この絞り込みで残りの数行だけを見るほうが早く終わります。

記録は「CSV(表計算ソフトで開けるファイル)で書き出す」で、記載事項、内容、省略の可否、状態、担当、メモを保存できます。「印刷」を押すと、項目ごとの状態が色つきの札になって紙に出るので、打ち合わせで配る資料にも使えます。

同じ建設業向けの現場アプリには、工事ごとの進み具合と提出予定日を出すダッシュボードもあります。計画工程表を作るときは工程表のアプリを、段階確認の計画には段階確認・立会い予定のアプリをあわせて使えます。

このアプリは Claude Code で作りました

記載事項の一覧を作るとき、 は公開されている施工計画書の作成ガイドを調べ、島根県「施工計画書 作成ガイド(案)」(令和7年2月 第1版)の表をもとにしました。省略できる項目も、同じ表の印に合わせています。公開前には、状態を入れて進み具合が「2/19」と正しく数えられることを確かめました。

施工計画書のチェックは、発注者ごとに項目を変えたくなる書類です。自分でアプリを直せれば、そのたびに外へ頼まずに済みます。社員が自分の業務のアプリを作れるようになる建設業向けの Claude Code 研修も行っています。ほかのアプリも含めた11種の紹介は、施工管理アプリを Claude Code で作りましたにまとめています。

まとめ

  • 島根県のガイド(案)の表では、施工計画書の記載事項は19。そのうち11項目は、維持工事などで監督職員の承諾を得れば省略できる
  • 必要な項目は発注者の共通仕様書・特記仕様書で変わる。当てはまらない項目は最初に「対象外」にしておく
  • 項目ごとに状態と担当を付け、「記載済み」「省略(承諾済み)」「対象外」を終わりとして数えると、残りが一目で分かる
  • 施工計画書チェックのアプリは、この一覧と記録を工事ごとに無料で使える

提出書類のチェックを自社のやり方でアプリにしたいときは、建設業向けの研修の内容もご覧ください。